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23 Apr 2019
ヒトパピローマウイルス(HPV)に対して陰性の子宮頸がんはまれだが、より悪性である:その場合、より進行した段階で、より転移しやすく、より頻繁に診断され、生存率も低下する。
これらの結論はModern Pathology誌に掲載された。この研究は、「la Caixa」、Hospital Clinic of BarcelonaおよびUniversity of Barcelonaの支援を受けている機関であるISGlobalが共同で実施した。
子宮頸がんは、世界では女性に4番目に多いがんであり、罹患率と死亡率の主な原因である。
HPV(特に特定の遺伝子型)による感染が、この腫瘍の主な病因である。
しかし、ごく一部の症例ではHPVが陰性である。
しかしながら、これらの腫瘍が異なる臨床的および予後特性を有する異なるがんサブタイプを表すかどうかは明らかではない。
本研究では、ISGlobalの研究者で病理学者のJaume Ordi氏が率いるチームが、子宮頸がんと診断され、2012年から2015年の間にバルセロナのHospital Clinicに入院した女性214名の腫瘍を分析し、5年間追跡調査した。
高感度の分子増幅試験を用いて、彼らは分析した腫瘍の10%がVPH DNAに対して陰性であることを見出した。
この種の腫瘍を有する女性は、疾患がより進行した段階で診断され、リンパ節転移率がより高く、平均生存率はHPV陽性腫瘍の女性の半分であった。
「これらの結果は、われわれのグループによる以前の研究をより小さなサンプルで確認するものである」と、Ordi氏は説明する。「新研究では、HPV陰性腫瘍は予後がより悪く、より悪性のがん種であることを確認している。このことは、これらの患者の臨床管理において考慮する必要がある」と彼は付け加えた。
https://ecancer.org/news/15856-cervical-cancer-is-more-aggressive-when-human-papillomavirus-is-not-detected.php
(2019年4月18日公開)