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e-cancer:がん全般 血管新生プロセスにおける新たな標的が研究により特定される

07 May 2021

血管新生は、生理学的(組織修復、生殖など)および病理学的(心筋梗塞、糖尿病性網膜症、がんなど)双方の状態で活性化される新しい血管形成のプロセスである。

このプロセスは内皮細胞によって行われ、増殖、移動、および血管内配列が含まれる。

血管新生調節は精密で、主に血管内皮増殖因子(VEGF)などの血管新生促進因子によって媒介される。VEGFは、細胞内Ca2濃度の増加につながるさまざまなシグナル伝達経路を促進する。

Institute of Biomedicine of Seville(IBiS)の心臓血管病態生理学グループの研究者らは、まさにこの点に焦点を当て、伝達経路の調節に関与する特定のタンパク質の阻害が血管の適切な発達に劇的な影響を与えることを実証した。

本研究は、Frontiers in Cell and Developmental Biology誌に掲載されている。
具体的に、研究者らは、初めてSOCE調節タンパク質であるSARAFとSOCEチャネルの細孔を形成するサブユニットであるOrai 1が、VEGFを介した内皮細胞の活性化に関与することを実証した。

同様に、研究グループは、新生児マウスの新しい血管形成と網膜血管新生の発達におけるこのCa2経路の重要性を示した。

したがって、Orai1とSARAFはがんや網膜症などの病理学的状況、または梗塞後の心臓血管新生などの生理学的状況において血管新生を制御できる治療戦略設計のターゲットと見なすことができる。

本研究は、スペインのAgencia EstataldeInvestigación(国家研究機関)によって資金提供され、University of ExtremaduraのDr. Rosado、およびUniversity of BordeauxのDr. Khatib(LAMC INSERM 1029 フランス)との共同研究結果である。

https://ecancer.org/en/news/20123-study-identifies-new-targets-in-the-angiogenesis-process

(2021年4月19日公開)

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