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e-cancer:がん全般 ASCO 2021:遠隔患者モニタリングにより、がん患者の入院の必要性が減少する可能性がある

09 Jun 2021

Mayo Clinic Cancer Center の研究者らによる研究では、遠隔患者モニタリングを通じて在宅ケアを受けた COVID-19 と診断されたがん患者は、プログラムに参加しなかった COVID-19 のがん患者と比較して、病気のために入院が必要になる可能性が大幅に低いことがわかった。

この研究結果は、2021 American Society of Clinical Oncology(ASCO)の年次総会で発表され、Journal of Clinical Oncology 誌に掲載された。
「われわれの研究では、がん治療を受ける前の標準化されたスクリーニングを通じて、または症状および密接な曝露によりCOVID-19に感染していることが判明した224名のMayo Clinicのがん患者を評価した」と、Mayo Clinicの腫瘍内科医であり、本研究の筆頭著者であるTufia Haddad医師は述べた。

Haddad氏は、Mayo Clinicでは、COVID-19のパンデミックが始まった当初、COVID-19と診断され、重篤な病気のリスクがあるMayo Clinicの患者をサポートするために、遠隔患者モニタリングプログラムを迅速に開発し実施したと述べた。

このプログラムは、在宅技術を使用して酸素レベル、バイタルサイン、COVID-19感染の症状の監視、そして患者を管理するための看護師と医師のネットワーク上の集中型ケアチームを特徴とした。

Haddad氏によると、2020年11月までに41州の地方および都市部で8,000人以上の患者に、このプログラムによるサービスを提供した。

研究者らは、COVID-19 の診断時に緊急入院を必要としなかった患者のうち、遠隔患者モニタリングプログラムによってケアが管理されていた患者は、プログラムによって管理されていなかった患者と比較して、病気による入院が必要になる可能性が大幅に低かったことを発見した。

「高齢、男性、肥満など、COVID-19の結果に影響を与えることが知られている要因について、遠隔モニタリングプログラムによって管理された患者と管理されなかった患者の2グループのバランスを取った後では、遠隔モニタリングプログラムにより入院リスクが78%減少した。(遠隔モニタリングプログラムに参加している患者のリスクは2.8%であるのに対し、プログラムに参加していない患者のリスクは13%である)」と、Haddad氏は述べている。

さらに、Haddad氏は、遠隔モニタリングプログラムによって管理されていたがん患者が入院した場合、1週間以上の入院、ICUへの入院、死亡が減少したと述べている。

「われわれの結果は、有害な症状の早期発見とバイタルサインの傾向によるものだった可能性がある。これにより、早期の治療介入が病気の軌道を変えることができた」
Haddad氏は、この結果に勇気づけられているが、それらを確認するにはさらなる研究が必要であると警告している。

https://ecancer.org/en/news/20423-asco-2021-remote-patient-monitoring-may-reduce-need-to-hospitalise-cancer-patients

(2021年6月6日公開)

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