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23 Jun 2021
第III相MAIA研究では、大量化学療法と自家幹細胞移植に不適格な患者737名を対象にD-RdとRdを評価した。
MAIAの一次解析では、Rd単独と比較して、D-Rdによる治療後の疾患進行または死亡リスクが44%減少することが示された。
ほぼ5年(56.2か月)の追跡期間中央値で、MAIAの事前指定の中間全生存解析を報告する。
Rd治療へのダラツムマブの追加は、死亡リスクを32%有意に減少させ(ハザード比、0.68; 95%信頼区間[CI]、0.53-0.86; P = 0.0013)、推定5年全生存率はRd単独群53.1%と比較して、D-Rd群66.3%だった。
これらの結果は、ダラツムマブ投与のRd群でその後の治療を受けた患者46%にも関わらずである。
同様に、一次解析で特定されたD-RdとRdの無増悪生存期間の有意なメリットは維持され、疾患進行または死亡リスクが47%減少した(HR、0.53; 95%CI、0.43-0.66 ; P <0.0001)、および推定60か月の無増悪生存率はそれぞれ52.5%対28.7%だった。 これらのデータは、移植に不適格なNDMM患者に新しいPFSのベンチマークを提供する。 高い全奏効率率(93%対82%)は、Rd単独に対するD-Rdの追加の臨床的利点をさらに示した。 D-Rdの新たな安全性の懸念は確認されておらず、D-RdおよびRdの最も一般的な(>15%)グレード3/4の治療に起因する有害事象は、好中球減少症(54% vs 37%)、肺炎(19% vs 11%)、貧血(17% vs 22%)、およびリンパ球減少症(16%および11%)だった。
結論として、MAIA研究の一次解析からの臨床的メリットは、5年間の追跡調査を通じて維持され、進行に与えられた先行D-Rdの利点は、OSの大幅な改善により確認され、移植に不適格なNDMMの患者のための新しい標準治療として、ダラツムマブの最前線における使用をさらに支持した。