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e-cancer:がん全般 肥満ががんにつながる可能性:今、その理由が明らかに

20 Jan 2022

がんは、細胞増殖に対する通常の制約を打ち破る遺伝的変化によって引き起こされる。肥満や太り過ぎは、がんになるリスクを高めることが知られている。しかし、これまでの疑問はなぜ起きたのか?

このたび、University of Bergenの研究者らは、肥満に伴う脂質が、がん細胞をより攻撃的にし、実際の腫瘍を形成しやすくすることを実証した。

研究者らは、正常体重から過体重または肥満体へと変化したがん細胞を取り巻く環境が、がん細胞の適応を促進し、がん細胞が腫瘍を形成することを発見した。

「新しい遺伝子変異がなくても、肥満によって腫瘍が形成されるリスクが高まるということである」と、Nils Halberg准教授は述べる。

肥満は毎年約50万人の新たながん症例の原因となっており、肥満率の増加に伴う増加が予想されている。

「これら2つの複雑な疾患がどのように相互作用するかを科学的に分析することは、非常に興味深く、やりがいがある。とくに、この新たな理解によって、研究者は肥満のがん患者のためのよりよい治療法を考案することが可能になる」と、Halberg氏は付け加えた。

この研究は、Nature Communications誌に掲載された。

https://ecancer.org/en/news/21491-obesity-might-lead-to-cancer-now-we-know-why

(2022年1月14日公開)

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