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26 Oct 2023
有害な侵入者に対する我々の身体防御の複雑な動きにおいて、特定の免疫系タンパク質は極めて重要な役割を果たしている。
USC Michelson Center for Convergent BioscienceのBridge研究所は、インド、オーストラリア、スイスの国際チームと共同で行った研究で、これらのタンパク質に光を当てた。
この研究は、COVID-19の重症例、関節リウマチ、神経変性疾患、がんなど、さまざまな疾患に対する革新的な治療法への道を拓く可能性がある。
我々の免疫反応の中心となるのは、潜在的な脅威が検出されたときに活性化される一連のイベントである補体の連鎖反応である。
この過程でC3aとC5aというタンパク質メッセンジャーが生成され、それが細胞上の特定の受容体を活性化し、内部シグナルの連鎖反応を引き起こす。
これらの受容体、特に捉えどころのないC5aR1の正確なメカニズムは謎のままであった。
研究チームは、クライオ電子顕微鏡(cryo-EM)という高度な技術を用いて、これらの受容体が作用している様子を詳細に捉えた。
これらの画像から、受容体がどのように分子と相互作用し、活性化によって形状を変化させ、細胞内でシグナルを伝達しているかが明らかになった。
本研究の筆頭筆者であるUSC Dornsife College of Letters, Arts and Sciences(生物科学、化学、定量的計算生物学)のCornelius Gati助教授は、「この研究は、免疫系における重要な受容体ファミリーに関する重要かつ包括的な洞察を提供する」と、研究結果について述べている。
今回の研究結果は、さまざまな病気を治療するために、これらの受容体を標的とした薬剤を開発する可能性を示唆しているとGati氏は付け加えた。
国際社会が何百万人もの人々に影響を及ぼす病気に取り組み続ける中、免疫システムの微妙な違いを理解することは、ますます重要になっている。
10月17日付のCell誌に掲載されたこの研究は、その理解に貢献し、我々の身体の自然な防御の力を利用することを目指す今後の研究の基礎となるものである。
(2023年10月18日公開)