トップ > ニュース

ニュース

e-cancer:乳がん 乳がんの転移を阻止する免疫反応を発見

04 Mar 2025

Moffitt Cancer Centerの新たな研究により、体内での乳がん細胞の拡散を防ぐ可能性のある特異的な免疫反応が特定された。

この研究は、Cancer Immunology Research誌に掲載され、特定の免疫細胞を活性化することで、休眠状態のがん細胞の新たな腫瘍への成長を阻止できることを示している。

研究者らは、免疫細胞の一種であるCD4+ Th1細胞が、休眠状態のがん細胞を標的として排除する上で重要な役割を果たしていることを発見した。

これらの細胞は体内に潜伏している可能性があり、最初の治療から数年後にがんが再発することもある。

「CD4+ Th1免疫反応、とくにサイトカインIFN-γが、これらの休眠細胞を増殖も拡散もできない状態に追い込むことができることを発見した」と、本研究の筆頭著者であり、Moffitt’s Breast Oncology Departmentの主任研究者であるBrian Czerniecki医学博士は述べた。

「これは、がんの再発を防ぐ上で画期的な成果となる可能性がある」

この研究ではまた、これらの細胞におけるコレステロールの生合成を阻害することで、細胞の生存と拡散の能力を低下させることがわかった。

コレステロールはがん細胞の発生に重要な役割を果たしており、Moffittの研究者らは、既存の薬剤でこの経路をターゲットにすることで、治療の選択肢を増やせると考えている。

「これらの発見は、がん再発前に食い止めるために、現在の治療法と組み合わせることができる新たな戦略への扉を開く」と、Czerniecki氏は述べた。

研究者らはまた、乳がん患者のデータを分析し、CD4+Th1細胞のレベルが高い人ほどがんの再発リスクが低いことを発見した。

このことは、免疫増強療法が長期的ながん管理において大きな役割を果たす可能性を示唆している。

この研究の意義は乳がんだけにとどまらない。

研究者らは、同じ免疫反応がメラノーマや肺がんなどの他のタイプのがんにも有効であると考えている。

免疫系がどのようにして自然に休眠がん細胞を標的にして抑制するのかを理解することで、この研究は腫瘍学への幅広い応用につながり、多くの患者の生存率を向上させる可能性がある。

この免疫反応が、患者内でどのように高められるのか、さらなる研究が必要である。

今後の臨床試験では、既存のコレステロール低下薬と免疫療法を併用することで、がん再発を長期的に予防できるかどうかが検討される。

本研究は、National Cancer Institute(P30CA076292)、Department of Defence(W81XWH-19-1-0675およびW81XWH-16-1-0385)、Pennies in ActionおよびMoffitt Cancer CenterのMiles for Moffitt Milestone Awardの支援を受けた。

 

https://ecancer.org/en/news/26043-study-identifies-immune-response-that-may-stop-breast-cancer-from-spreading

(2025年2月21日公開)

教育プログラム/HIV伝播のメカニズム
CROI2024 速報
HIV感染症治療教育プログラム
Practice Updates~HIV感染症治療戦略~
HIVクイズ
Healio
ecancer
国際学会カレンダー