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03 Apr 2025
National Institutes of Health (NIH)とUniversity of Oxfordの研究者らは、英国の成人85,000名以上を対象とした前向きコホート研究において、軽度および中等度~高強度の身体活動を毎日行っている人は、運動不足の人に比べてがんリスクが低いことを明らかにした。
2025年3月26日発行のBritish Journal of Sports Medicine誌に発表されたこの研究結果は、用事や家事などの軽度の活動に関連するがんリスクの低下を評価した最初の研究の一つである。
これまでの研究では、身体活動とがんリスクとの間に逆相関があることが示されているが、これらの研究の大半は自己申告による質問票に依存しており、さまざまな活動の強度を正確に把握していない可能性がある。
客観的な指標を用いた先行研究は、より強度の高い身体活動に焦点を当てていた。
NIH’s National Cancer Instituteの研究者らが主導した新たな研究では、UK Biobankの被験者(年齢中央値63歳)が手首に加速度計を装着し、1週間にわたって1日の総活動量、活動強度、歩数を追跡した。
次に研究者らは、以前から身体活動と関連づけられていた乳がんおよび大腸がんを含む13種類のがんにおける1日の平均発生率との関連性を調査した。
平均5.8年間の追跡調査後、被験者2,633名が13種類のがんのいずれかと診断された。
1日の総身体活動量が最も多い人は、最も少ない人に比べ、がん発症リスクが26%低かった。
研究者らはまた、毎日の座位時間を、軽度および中等度~高強度の身体活動に置き換えることの影響についても調査し、この変更ががんリスクの低下と関連していることを発見した。
身体活動とがんリスクとの関連は、研究者らが人口統計学的要因、生活習慣要因、体格指数(BMI)、その他の健康状態を調整した後でも変わらなかった。
1日の歩数の多さも、がんリスクの低下と関連していたが、歩数のペース(歩数強度)とは関連していなかった。
1日5,000歩の歩行と比較して、1日7,000歩の歩行ではがんリスクが11%低く、1日9,000歩の歩行では16%低かった。
9,000歩を超えると、リスクの低下は頭打ちとなった。
研究者らは、身体活動量の少ない人は、任意のペースで、日課にウォーキングを取り入れることで、がんリスクを低下させる可能性があることを示唆した。
(2025年3月27日公開)