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MNT : 胃腸病 : Tillotts社は潰瘍性大腸炎の欧州における調査結果を発表し、医師たちに“UCandME”というツールボックスを提供する

06 Apr 2015

Tillotts Pharma社は、欧州の調査で、潰瘍性大腸炎のある10名のうち9名以上が、再発のリスクが5倍上昇するといわれるmedium服薬アドヒアランスが低いという結果を発表した。

その調査の見解をもとに、患者のアドヒアランスと教育を改善することにおいて、消化器学界をさらにサポートするためのUCandME ツールボックスを開発するために、有数の医学のエキスパートからなる委員会と提携した。データは、スペイン・バルセロナで開催された第10回European Crohn’s and Colitis Organisation (ECCO) で発表された。

ヘルスケアの専門家はwww.ucandme.orgの内にあるUCandME ツールボックスにパスワードとユーザーネームを入力してアクセスが可能である。

潰瘍性大腸炎は、炎症性腸疾患(inflammatory bowel diseases、IBD)の一つであり、腸の慢性炎症を含む。クローン病は消化管のどこにでも発症するが、潰瘍性大腸炎は結腸と直腸にのみ発症し、しばしば腹痛と下痢を伴う。潰瘍性大腸炎の患者数と診断数は上昇し続けている。

本調査は、潰瘍性大腸炎患者のニーズ、懸念、そして考え方を理解するために実施された。 英国、スペイン、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、アイルランド、チェコ共和国の潰瘍性大腸炎患者507名とヘルスケア専門家27名にインタビューした。
服薬アドヒアランスに積極的でない理由として、以下があげられる。

  • 患者が服薬を忘れる 51%
  • いったん良くなったと感じて服薬をやめる 21%
  • 副作用に対する恐れ 19%
  • ヘルスケア専門家の大半は、患者のニーズと懸念を理解することが患者をよりよく理解し、管理するために必要だと考えている。

    潰瘍性大腸炎は、治療しないでいると、症状が深刻になる、頻繁に再発する、あるいは手術が必要になるなど、徐々に悪化していくと、UCandME科学委員会の委員長であり、フランス、Nancy University HospitalのIBDユニット長のLaurent Peyrin-Biroulet氏は述べた。UCandMEは、非常に価値あるツールボックスであり、患者らが潰瘍性大腸炎の管理においてよりよい結果を達成できるように教育することをヘルスケア専門家に提供するものである。

    UCandMEツールボックスは、患者ニーズと懸念を明確にするための質問票を含む、広範囲な計数的かつ物理的なリソースであり、個々人に合わせることが可能な教育パックであることを特徴としている。プログラムは、有数の医学のエキスパートからなるUCandME科学委員会と提携して開発された。ECCO 2015で世界的に開始され、2015年から2016年にかけて欧州の国々で使用可能になるだろう。

    ヨーロッパでは、300万人程度が潰瘍性大腸炎のようなIBDに苦しんでおり、IBDは患者のQOLを著しく低下させていると、Tillotts Pharma社のCOOであり、かつ執行委員会委員であるMattias Norrman氏は述べている。「Tillotts Pharma社は、薬剤にとどまらず、消化器疾患のある何百万の人々の治療後の経過と結果を改善するためのサポートを提供するためにヘルスケアの専門家と連携しながら尽力する」

    http://www.medicalnewstoday.com/releases/289900.php
    (2015年2月25日公開)

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