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21 Dec 2015
血栓発症のがん患者における標準治療は、低分子量ヘパリン(LMWH=low-molecular-weight heparin)による3か月から6か月の抗凝固治療である。
しかしながら、6か月を超える最も優れた継続的な抗凝固治療をサポートするためのデータはほとんどない。
この研究は、がん関連血栓症患者1,502名を対象に実施された。
6か月間のLMWH治療を終えた被験者は、2つのグループに分けられた。763名はLMWHの投与が続けられ、739名はLMWHではなく別の抗凝固剤であるワルファリンの投与が行われた。
LMWHは自己注射が必要なのに対し、ワルファリンは錠剤で摂取できるため、ワルファリンが好まれる傾向がある。
大出血の累積発生率は、LMWH群2.6%、ワルファリン群2.7%であった。
総出血の累積発生率は、LMWH群6.7%、ワルファリン群7%であった。
研究より、ワルファリンへの切り替えが、継続的なLMWH投与と比較して、VTE(Venous thromboembolism / 静脈血栓塞栓症)再発、大出血、または総出血の増加に関連付かないことが示された。
研究者らは、がん関連血栓症患者にとってワルファリンはLMWHに代わる選択肢であると、結論づけた。
Chai-Adisaksopha氏へのpress conferenceとvideo interviewはこちら。
http://ecancer.org/news/8298
(2015年12月5日公開)