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MNT : 全般 : コーヒーにより死亡率が減少する

15 Jan 2016

アメリカ人の半分以上が毎日のようにコーヒーを飲んでいる中で、研究者たちが、コーヒーが健康にどのような影響をもたらすかについて興味を持つのは不思議ではない。

American Journal of Epidemiology誌に発表された本研究は、Erikka Loftfield氏(Division of Cancer Epidemiology and Genetics at the National Cancer Institute)が実施した多くのコーヒー関連の研究の中で最新のものである。

Medical News Todayは、2015年1月にその研究について報じた。その研究で、Loftfieldらは毎日4杯のコーヒーを飲んだ場合に、どのように20%までメラノーマのリスクが下がるかを明らかにした。

この最新の研究では、コーヒー摂取とがん死亡率の関係は発見できなかったが、定期的にコーヒーを飲むと、心疾患や糖尿病を含む多くの原因による死亡リスクを低減する可能性があることを示した。

彼らの知見を得るために、Loftfield氏の研究チームは、1998年から2001年のProstate, Lung, Colorectal and Ovarian Cancer Screening Trialに参加した90,317名の成人のコーヒー摂取習慣と健康の自己申告書を解析した。

参加者は、ベースラインでは、がんでなく、心疾患の病歴がなかった。

毎日4~5杯のコーヒーを飲む人は、10年間の死亡リスクは最も低い

平均10年間の追跡期間中、8,718件の死亡が確認された。

コーヒーを飲まなかった人に比べて、毎日4~5杯のコーヒーを飲む人は、糖尿病、心疾患、呼吸器疾患、インフルエンザ、自殺を含む死亡のリスクが最も低かった。

コーヒーの真実
・アメリカ人は毎日平均3.1杯のコーヒーを飲む
・アメリカ人の約65%が朝食とともにコーヒーを飲む
・米国では、約400億ドルが毎年コーヒーに消費されている。

毎日2~3杯のコーヒーを飲む人は、カフェインレスコーヒーやコーヒー添加物を摂取する人と同じぐらい、死亡率は低かった。

さらに、研究者らは毎日5杯のコーヒーを摂取することは、400 mgのカフェイン摂取と同等であるが、長期間のリスクには全く関係がなかった。

過去の研究では、 コーヒー摂取が肝臓がんのような、特定のがんのリスク低減に関係しているとしたが、本研究では、コーヒー摂取とがん死亡率全体には関連がないことを示した。
これは、コーヒーが特定のがんに対しては死亡リスクを低減するが、他のがんに対しては低減しないからかもしれないと、Loftfield 氏はReuters Healthに語った。

本研究結果は、研究チームが喫煙状況、アルコール摂取、食事を含む影響のある多くのファクターを説明したあとのままである。

コーヒー摂取により、死亡リスクがどのように下がるのか、依然として結論が出ていない。

この最新の研究は、先月MNTが報じた他の研究を支持する。その研究によれば、毎日5杯以下のコーヒーを飲む人は、心疾患、神経疾患、2型糖尿病、自殺などの死亡リスクが低い可能性がある。

コーヒーの他の健康上の利益とリスクの可能性、そしてカフェインの他のリソースは、昨年のSpotlight featureで議論された。

http://www.medicalnewstoday.com/articles/304294.php
(2015年12月18日公開)

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