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MNT : 糖尿病 : HIV患者は糖尿病を発症する可能性がさらに高まる

17 Mar 2017

米国では、100万人以上がHIVに感染している。そして糖尿病は数千万人を悩ましている。新研究では、HIV陽性の人々は糖尿病を発症しやすい可能性があるとして、2つの疾患を関連づけている。

過去10年間で、HIVと診断される人々の数は劇的に減少しているが、HIVは、未だに120万人以上の米国人に影響を及ぼし、そのウイルスを保有する人々の8人に1人が感染に気づいていない。

糖尿病も米国における深刻な健康問題である。米国疾病対策センター(CDC)によれば、米国では2900万人以上が糖尿病に悩まされており、さらに8600万人は前糖尿病である。

本研究では、HIVの成人は糖尿病にかかりやすいことを示唆し、二つの疾患を関連づけた。現在、糖尿病のリスクファクターのリストには、運動不足、45歳以上、糖尿病の家族歴、妊娠糖尿病などが含まれている。

しかしながら、BMJ Open Diabetes Research & Care 誌に発表された本研究では、そのリストにHIV感染も含めるよう改正される必要があろう。本研究の著者らが指摘しているように、、以前の研究も、実はHIVと糖尿病を関連づけていた。しかし、その関係は医学界では広く論争の的となっている。

HIVの成人における糖尿病の有病率を研究する

アトランタのEmory UniversityのDepartment of EpidemiologyのAlfonso Hernandez-Romieu氏と研究チームは、HIVの人々における糖尿病の有病率を算出し、一般的な米国人口の有病率と比較することを目指した。

この研究のために、研究者らは、国内のHIVの成人8,610人における代表的な臨床および挙動情報を含むMedical Monitoring Project (MMP)と一般人口の中の5,604人を含むNational Health and Nutrition Examination Survey (NHANES)のデータを使用した。

Hernandez-Romieu氏と研究チームは、HIVの成人における糖尿病と一般的に関連するリスクファクターを調査するのだけでなく、その2グループにおける糖尿病の有病率を比較するために回帰モデルを使用した。

HIVグループでは、73%以上が主に男性、かつ41%以上が非ヒスパニック系黒人あった。彼らは少なくとも45歳、高学歴、そして平均的生活水準を保つための最低年収基準以上であった。彼らの約4分の一が、30 kg/m2またはそれ以上のBMIであった。CDCによれば、これはHIVの参加者の4人に1人が医学的に言って肥満であったことを意味する。

さらに、HIVグループの約5人に1人がC型肝炎に感染していた。

一般人口グループでは、参加者のほぼ半数が男性であり、11%以上が非ヒスパニック系黒人であった。彼らの半数以上が45歳以上、60%以上が高学歴であった。2%以下がC型肝炎に感染していた。

HIV成人では糖尿病の有病率がほぼ4%高かった

一般人口では8.3%が糖尿病であったが、HIVと診断され、かつ治療をしている人々では10.3%であった。

HIV陽性グループでは、高齢、肥満そしてCD4 T細胞数(免疫健康の指標)すべてがより高い糖尿病リスクに関連していた。

しかしながら、研究者らは性別、民族性、貧富、C型肝炎感染と一緒にこれらの変数すべてを調整した結果、それでもなお糖尿病リスクは一般人口よりHIVの成人のほうが優位に高かった。

特に、HIVの成人の10人に1人が糖尿病であり、その内半数が2型糖尿病であった。全体としては、すべての変数について調整後、糖尿病有病率は、一般人口よりHIV感染者のほうが3.8%高かった。

著者らは、本研究はすべて観察研究に基づいて得られたものであり、原因と結果に関する結論を引き出すことはできないと警告している。

現在のHIV治療の効果が高いと仮定すると、HIV陽性の人々は、糖尿病を含む深刻な病気にかかりやすくなる高齢まで長生きすると著者らは付け加えた。

Hernandez-Romieu氏と研究チームは、以下のように締めくくった。
「肥満はHIVに感染した成人の中では、糖尿病のリスクファクターであるが、一般的な米国の成人の人口と比較すると、これらの成人はより若い年齢で肥満がなくても、糖尿病になる可能性がある。更なる研究は、糖尿病スクリーニングガイドラインがHIV感染を糖尿病のリスクファクターに加える、かつこの集団における最適な管理戦略を同定するために変更されるべきかどうかを決定する一助となるだろう」

http://www.medicalnewstoday.com/articles/315555.php
(2017年1月31日公開)

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