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ecancer : 頭頚部 : ASCO® 2017 : DNAワクチンを使った免疫治療は、HPVに関連した頭頸部扁平上皮がんに有望である

02 Jun 2017

Abramson Cancer Center of the University of Pennsylvaniaの研究者らによれば、新しいワクチン療法が頭頸部扁平上皮がんの患者に免疫反応を引き起こす可能性がある。
その治療は特に、免疫反応を引き起こすために、頭頸部扁平上皮がんに多くの場合関係するヒト・パピローマウイルス (HPV)を標的とする。

研究者らは、ASCO 2017で彼らのパイロット研究の結果を発表する予定です。

頭頸部扁平上皮がんは、口の粘膜と咽喉で発症するがんである。

喫煙とたばこが知られている原因であるが、非常に有名な性感染症であるHPV感染に関連した症例数は上昇中である。

CDCはほとんどすべての性的に盛んな成人は生涯のある時期にそれに感染するだろうと言っている。

CDCは、現在米国における咽喉がんの70%がHPVに関連したがんであると推計する。

60%がHPV16型と18型として知られるサブタイプによって起こる。

「これが、この新しい治療で標的とするサブタイプです。そして、われわれだけが、頭頚部がんに関係するHPV 16型と18型のために、DNAをもとにした免疫療法ワクチンを使い、免疫活性化を実験している」と、University of Pennsylvania のHaematology Oncology in the Perelman School of Medicine の准教授で、研究の筆頭著者であるCharu Aggarwal氏は述べた。

ワクチンは抗原の注射によって供給される。抗原は、免疫システムに抗体の産生と免疫細胞の活性化を促す。

注射時に、医師はその領域に電気パルスを送るために特別な装置を使用する。それが、筋肉を刺激し、抗原の吸収のスピードを上げる

Aggarwal氏は、この研究はラボやクリニックを含む学際的なアプローチを示していると述べる。

「これが、まさにbench-to-bedsideであり、アカデミックメディカルセンター内でのトランスレーショナル医療の価値を示している」と、Aggarwal氏は述べた。

研究者らは、そのワクチンで22名の患者を治療した。

すべての患者が、手術か化学療法のどちらか、そして放射線療法の治癒するための治療をすでに受けていた。

平均16か月追跡調査した時に、これらの患者のうち18名がHPV 16型または18型に特異的だったT細胞活性上昇を示した。

本研究の患者すべてが、今でも生存しており、重篤な副作用は報告されていない。

「データによれば、その治療は標的型、かつ特異的である。しかし、安全で、忍容性が高い」とAggarwal氏は述べた。

肯定的な結果のため、次のステップは転移性疾患の患者でこの治療を試みることであると、Aggarwal氏は言う。

ワクチンとPD-L1阻害剤を混合する、多施設研究はすぐに開始となろう。PD-L1阻害剤は、T細胞産生を抑制することで、体の免疫反応を弱めるタンパク質を標的とする。

http://ecancer.org/news/11733-asco-2017–immunotherapy-with-dna-vaccine-shows-promise-for-hpv-related-hnscc.php
(2017年5月31日公開)

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